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木質バイオマス発電による放射能汚染の拡散調査



グループ名 木質バイオマス発電チェック市民会議
代表者氏名 川端 眞由美 さん
URL
助成金額 20万円

研究の概要

2024年5月の助成申込書から
 長野県東御市は、工業団地に誘致した信州ウッドパワー?の木質バイオマス発電の焼却灰放射能濃度を毎月測定して市のホームページで公開してきました。  2023年5月までの3年間は、データを見る限り100Bq/?を超えることは無かったのですが、6月末に132Bq/?と初めて100Bq/?のクリアランスレベルを超えました。市は8月から測定を毎月2回に増やしました。10月は391Bq/?、12月は535.9Bq/?と放射能濃度が上昇し、セシウム134も検出されたため、12月27日に市は、覚書に基づき信州ウッドパワー(株)に協議を申し入れました。2024年1月の焼却灰放射能濃度は810.1Bq/?だったため、市は2月16日に、信州ウッドパワー(株)に「焼却灰の放射能濃度の上昇原因を把握し、数値の下降に務めること」等申し入れました。  木質バイオマス発電チェック市民会議は、信州ウッドパワー(株)の木質バイオマス発電による放射能汚染を監視するため、2019年秋からリネン吸着法検査を行ってきました。ちくりん舎から届いた2023年11月?2024年2月の測定結果は、「1ヶ所で微量のセシウム137を検出、もう1ヶ所は検出下限値以下のため定量化はできないがピークあり」との判定だった。市の焼却灰データと照合すると、信州ウッドパワー(株)の木質バイオマス発電の燃焼で放射能が周辺地域に拡散していることが明らかになったと言えます。  5月のリネン設置は、木質バイオマス発電所のばい煙が流れる南の八重原台地で1箇所を追加し、測定期間を9月まで延長して定量下限値を下げて実施する予定です。ちくりん舎の青木一政氏の5年ぶりの学習講演会も予定しています。  今後も東御市による焼却灰放射能濃度測定と公表を継続させるとともに、リネン吸着法検査をより効果的に行ない、放射能汚染地域の燃料材の搬入や燃焼による新たな放射能汚染をさせない取り組みを行っていきたいと思います。

中間報告

2024年の中間報告から
 木質バイオマス発電チェック市民会議は、東御市が誘致した木質バイオマス発電所の燃料集材圏に、福島原発事故で放射能汚染された地域が含まれると知り、年2回のリネン吸着法検査を継続して市と企業を監視してきました。市が毎月測定公表している信州ウッドパワー(株)の焼却灰放射能濃度は、稼働後3年間100?/?以下でしたが、2023年6月末に132?/?と初めて100?/?を超え、12月は535.9?/?、2024年1月は810.1?/?と上昇しました。わたしたちが2023年冬(11月〜2月)に張ったリネンからは、2ヵ所で微量のセシウムが確認されました。市の焼却灰データと照合すると、バグフィルターをすり抜けた微小粒子に付着したセシウムが、ばいじんの流れに沿って拡散していると推測されました。リネンをより効果的に張るために設置期間を延長し、煙の流れをタイムラプス撮影で確認することにしました。  2024年8月に、ちくりん舎のオンライン学習会「放射能拡散や事故多発の木質バイオマス発電のいま」で発表し、「市はエアーダストサンプラー検査で対応」と報告したところ、「エアーダストサンプラーでは東御市の大気の放射能汚染を捉えることはできない」と指摘を頂いた。9月にちくりん舎の青木氏からリネン吸着法の理論をZoomで説明頂き、改めてリネンによる放射能検査の優位性を確認しました。  2024年11月、煙の流れが確認できる季節になり、タイムラプス撮影カメラを購入。12月、ちくりん舎の武熊さんに来て頂き、みんなで空間線量測定の実地指導を受けました。2025年1月例会では、今後メンバーが交替でタイムラプス撮影に挑戦し、一緒に空間線量測定も行ってはどうかとの提案が出ました。

結果・成果


その他/備考


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